包丁メンテナンス|日常のお手入れ〜錆び・汚れ落しまで



ビエント工芸・包丁ストアをご利用頂きありがとうございます。
こちらのページでは、日常のお手入れ〜錆び・汚れ落とし等、包丁のメンテナンスについてご案内しています。大切な包丁を末永くお使い頂く為にお役立て下さい。

目次

  1. 日常の包丁お手入れ
  2. 切れ味が落ちたら研ぎましょう
    砥石の種類
    砥石での研ぎ方|手順
    シャープナーと砥石の違いは?
  3. 錆や汚れはクレンザーで落とせます
  4. ご注意事項

日常の包丁お手入れ


包丁手入れの基本は洗って、拭いて、しまう事。

包丁のお手入れで1番大切なのは錆びさせないという事です。ハガネの包丁はもちろん錆びやすいですし、V金10号、銀紙3号、モリヴデン、スウェーデン鋼といったステンレスの包丁も(錆びにくく出来ていますが)まったくサビないというわけではありません。特に新しい包丁の使い始めはサビやすいですし、塩分も錆びやすくさせる原因となります。

包丁をサビさせない為に、ご使用後はスポンジと洗剤で洗い、水分をふき取って保管下さい。


切れ味が落ちたら研ぎましょう


包丁は使っているうちにまな板に擦れるなどして刃先が丸まり徐々に切れなくなっていきます。切れ味がわるくなったと感じたら研ぐようにしましょう。


砥石の種類


砥石には荒砥石、中砥石、仕上げ砥石の三種類があります。
これは粒子の粗さに違いがあり、用途によって使い分けます。

荒砥石 - #200前後
粒度が粗く研磨力が大きいので、欠けた刃を修理するのに使います。

中砥石 - #1000前後
切れ味が落ちた包丁を研ぎなおしたり、日々のメンテナンスに使います。小さな欠け、刃こぼれでしたらこの中砥石でも修復できます。

仕上げ砥石 - #3000〜
刃をさらに鋭くします。また切れ味を持続させる効果もあります。
通常は中砥石で研いだ後に使用しますが、頻繁に包丁研ぎをされる方なら中砥石を使わず仕上げ砥石だけで仕上げても大丈夫です。

一般的なご家庭で使うものであれば『中砥石』ひとつでも大丈夫。さらに切れ味に拘る場合は『仕上げ砥石』もあった方が良いでしょう。中砥石と仕上げ砥石が表裏で一体になった便利な砥石もあります。


砥石での研ぎ方|手順


※こちらは三徳、牛刀、ペティなどの両刃包丁の研ぎ方になります。柳刃や出刃など片刃の包丁の研ぎ方はまた異なりますので予めご了承下さい。


砥石、砥石を水に浸す容器、タオル、そして包丁を準備します。


気泡が出なくなるまで、砥石を充分水に浸します。


砥石を砥石台か濡れタオルの上に置き安定させたら、包丁を砥石に対し45度の角度であてます。


包丁の峰を砥石に対し15度程持ち上げます。「15度=10円玉が2〜3枚入る角度」という事で10円玉が置いてありますが実際に10円玉を挟んで研ぐわけではありません。


右手でハンドルを握り、左手の指2本くらいで包丁の砥ぎたい箇所を軽く押さえます。


以上のポイントを押さえながら、包丁を前後にリズミカルに動かし研いでいきます。前に押すときは少し力を入れ、戻すときは力を抜くと研ぎ易いでしょう。


ある程度研ぐと、研いだ方の反対側に髪の毛1本分くらいの引っかかり(バリ)が現れます。


バリは指で確認します。(指は縦に動かすと切れてしまいますので、刃に対し真横に動かして下さい) 刃全体にバリが出たら表の研ぎは完了です。

※包丁をひっくり返して裏面も同じように研ぎます。今度は反対側にバリがでますので、砥石で軽く(研ぐ時と同じ角度で)擦って取り除きます。新聞紙で擦っても取ることができます。

※仕上げ砥石がある場合は、仕上げ砥石で上記工程を繰り返します。より切れ、また切れ味の長持ちする刃になります。マメに研がれているようでしたら、中砥は使わず仕上砥石だけでも大丈夫です。


砥石とシャープナーの違いは?



シャープナーとは手軽に包丁を研ぐことができる簡易包丁研ぎ器です。

刃に細かいギザギザを付ける事で切れ味を出します。ある程度切れるようになりますが砥石の様に完全に刃を修復する事はできませんので、出来ましたら砥石で研いで頂くのが理想です。


サビや汚れはクレンザーで落とせます


もし包丁が錆びてしまったら錆が深く大きくなる前に、早めにクレンザー等で落としましょう。


こちらのハイホームの場合は、少量をスポンジにつけ包丁を水で濡らしてゴシゴシ擦ります。薄いサビなら簡単に落とせますし汚れもきれいになります。ハイホームは金属に光沢を出す効果もありますので、包丁でもキッチンまわりでも金属のものでしたら何でもピカピカに出来ます。


※磨くときは刃をまな板や新聞紙に押し当て、間違っても指を切らないようにして行ってください。


ご注意事項


  • 包丁を火であぶらないで下さい。一定温度を越えると焼き入れが戻り、切れ味が落ちる可能性があります。

  • 冷凍食品等の冷たいもの、骨などの硬いものを切ると刃が欠ける原因となりますのでお控えください。

  • 食器洗浄機は包丁を錆びさせたり、柄の劣化にもつながりますのでお控えください。

  • 包丁を料理以外の事には使用しないで下さい。